« さくらのお里帰り | トップページ | とりあえず、やれること »

2008年6月25日 (水)

ひどいペットショップ

今日は、愚痴モードで、だらだら書きます。

世の中、色々なタイプのペットショップがあります。

有資格者を複数在籍させ、定期的に医師も来て、広いケージ、常に新鮮な水とフードが与えられ、トイレもおもちゃもちゃんと揃っている環境があるショップ。

そういうショップは動物の月齢もせいぜい3ヶ月になってからしか扱わない。質問すればきちんとした答えが返ってくる。

値段も、スタンダードに近いもの、外れているものなどで値段の付け方にある程度合理性がある。

そういう真面目なショップがあるのも知っているので、ペットショップを全部ひっくるめて非難するつもりは全くありません。

しかし・・・

私の職場の近くに、ここ半年くらいで出来たペットショップが、ひどくて、毎日通る度に胸が痛むんです。

そもそも、店舗がうなぎの寝床。ケージの前に幅1mくらいの通路しかない。それが店舗の全て。しかもそんな店が、近くに2軒も同時にオープンしたのです。姉妹店のようです。


ケージは全部狭い。

猫も犬も全部トイレなし、水入れなし、フード入れなし、おもちゃなし。

入って来る子は、早くて生後38日。長くいる子は、8ヶ月。

違う種の混血の子(要するに雑種)が高値がつけられている。しかも、ハーフがやたら多い。アビシニアン×アメショー、チンチラシルバー×ロシアンブルー、アメショー×スコティッシュ、トイプードル×チワワ、ミニチュアシュナウツァー×トイプードルなどなど・・・

その子の程度に関係なく
 ・純血腫の子・・・250,000円
 ・ハーフの子・・・・138,000円
の値段設定。

Pet_shop

この子は、アメショーとアビシニアンのハーフで、生後38日でやってきた男の子。白っぽい地色にグレーのスポットが入って、顔も動きも可愛らしい子です。

でも、ハーフの値段設定で138,000円。雑種で6桁ですか。

これってどうなんでしょう。・・・衛生環境は悪くないですが、それ以外はひどいです。虐待とさえ言えるのではないかと思います。

社会化期のまっただ中、まだどうかすると離乳さえ終えていない月齢の子を、関西からはるばる取り寄せ、ひとりぽっちのケージに綴じ込め、トイレも水もおもちゃも無い。フードも決まった時間に、コピー用紙に載せられたものを食べるだけ。水は一体いつ摂取しているのでしょうか。ちなみに、販売員は常時アルバイト募集で、応募条件に動物の専門資格などの記載もありません。誰でもいい訳です。

血統書付きの猫の混血の子ってのは、こんなに高値で取引されるものなのですか? いや、血統書のある親かも分からないな・・・。

可愛いのは確かですが、こんな高値ってアリですか?

純血腫と書かれている猫も、例えばベンガルなんかは「キジ猫じゃないの?」と口をついてしまうような、縞だかスポットだか分からないような子に280000円(珍しいから高い)がついている。スコティッシュと書かれているけど、ベンガルのような鋭い尖った顔に、折れ耳がついて、全然丸顔でも愛くるしくもない子でも250,000円。

まぁ、雑種でも何でも、値段も猫種も、買う人がそれで納得しているなら、まだいい。

一番許せないのは、
生後38日でワクチン一回しか受けていない子を、見ている客の誰にでも「抱っこしてみますか?」と声かけすること・・・。_| ̄|○


こういう悪質なショップに利潤を与えないよう買わないと決めるのが一番ですが、この子たちを救ってやらなかったら、どんな末路になるのかと考えると、つい買ってしまう人がいるような気がします。すくなくとも、一日もこんなひどい環境から救ってやりたくなるでしょう。

動物愛護の法律が厳しくなった昨今、こんなショップが新たに出店許可が出されたことが不思議。

どこかに訴えられないものですかね・・・。病気の動物を放置しているでもなし、三食食べさせて、衛生的で、需要があるし、一応管理もされているし、・・・経営は許可されるのか・・・。

犯罪じゃないかもしれない。でも、許されないことだと思う。

何とかしたいと思うけど、何をしていいのか分からない。


毎日、そんな思いを抱えながら、ここを横目で見て通り過ぎます。(T_T)



 ひどすぎる・・・
人気blogランキングに投票   にほんブログ村 猫ブログへ

|

« さくらのお里帰り | トップページ | とりあえず、やれること »

コメント

ペットの値段って、その子を評価した値段ではなくて、飼い主の手に渡るまでのトータルコスト(養育費)だと思うんです。
なので、きちんとある月齢まで親元で育てればそれなりの費用もかかる。親猫にタイトルを取らせるのならそれも費用がかかる。純血を保つ事や、ハーフでもきちんと考えて(言い方悪いですが、果物の品種改良と同じで)なら、それなりに手間もかかる。

この手のショップ六本木の大通り沿いにもあります。それもオールナイトで営業しているので、真夜中でも蛍光灯がギラギラ。あれじゃ、動物も気が休まらない。人間でも数日で狂ってくると思う。
一度中に入ったら、臭い臭い! 衛生状態も疑わしい。

刑務所に入れられているのより劣悪な環境、これを虐待と言わずしてにゃんと言う!

投稿: もなけのかあちゃん | 2008年6月25日 (水) 14:22

こ、、、こ、、、これは酷い!
こんなおちびちゃんでケージに入れっぱなしって、
はっきり言って虐待以外の何者でもない。
しかもブリーディングも無茶苦茶じゃないですか。
農業実験じゃないんだから、、、
これって告発できないのかしらねぇ。しくしく

投稿: カゴメのかーちゃん | 2008年6月25日 (水) 19:43

同感です。
胸が痛みます。
飼えるものならみんな自分が飼ってあげたい、そう思います。
でもそれでは業者の思うつぼか。
生命を道具の用に粗末に扱った者は、必ずその報いを受けることになる。
悪質な業者にもいつかその時がくる。
でもかわいそうなのは、今現在粗末に扱われている動物たちですよね。
救ってあげたい。
でも、もしかしたら前世で生命を粗末に扱った者たちの末路が、こういった動物たちなのかもしれない。
そんな風に考えてみても、目の前の無邪気な子猫を目にするとやっぱり胸が締めつけられます。


投稿: 猫好き3号 | 2008年6月25日 (水) 19:49

ちょっと調べてみたら、「動物の愛護及び管理に関する法律」てのがあるみたいです。
それと、http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/trader.html
てところもあるみたいですよ。

相談してみては?

投稿: 通りすがり | 2008年6月25日 (水) 20:41

うわぁ。可哀相ですね。
まだまだお母さんと一緒にいたい歳なのに…。でも、ペットショップって可哀相なくらい小さい子たちがいるケースが多いですよね。もっと商品としてではなくて、ペットに対する日本人の考え方が変わらないとなくならないのかな…。日本はこういう面は遅れてますよね。難しい問題ですよね。

投稿: hitomi | 2008年6月25日 (水) 21:49

こ、こ、このコピー用紙をシュレッダーした後みたいなものは、もしかしてウン●をしても目立たないようにするため……? 水がないなんて(涙)。愛くるしい表情なのでよけいに見ているのが辛いです。
先進国でペットショップ(動物を見せ物状態にして売る場所)があるのは日本くらいだと聞いたことがあります。アメリカだと4ヶ月以上の子しか母親と離さないとか?
わかります。私も助けたい一心で買ってしまうクチです。
動物愛護センターとかに訴えたりはできないものでしょうか? ハーフの子ばっかりいるところに、命を軽々しく見ている気がして嫌です。
ああ~! なんとかならないものでしょうか~っ!?

投稿: ミツカ | 2008年6月25日 (水) 22:43

トイレ、ありませんか。
それは明らかにマズイですね。
東京都の場合ですが「動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目」の

第4条の四
ふん尿に係る動物の衛生管理のためケージ等にはふん尿の受け皿を備え、又は床敷きを敷く等の措置を講じること。

とあります。また、

第五条一のホ
幼齢な犬、猫等の社会化を必要とする動物については、その健全な育成及び社会化を推進するために必要な期間、親、兄弟姉妹等とともに飼養又は保管をすること。

というのがあります。
こういうのをチクリとやるのに効果的なのが、管轄の動物愛護センターに通報することです。動物取扱業の免許が剥奪されたら店を出すことは出来ません。
また、動物取扱責任者は常駐(MUSTです)していますか?その証書は見えるところにちゃんとありますか?

投稿: Noble Chaton | 2008年6月25日 (水) 22:46

harumiさんがいってるとおり、全部が全部じゃないと思いますが、ペットショップの猫ちゃんはほんとにかわいそうです;
このペットショップって何もわかってない素人が経営してるみたいに感じられますね

昔、犬だったんですが、扱いがひどくペットショップというものにすごく不信感を植え付けられました。
犬とか猫はペットショップでの生体販売は全面的に禁止してほしいと正直思います。

投稿: しよ | 2008年6月26日 (木) 00:08

シュレッダーの紙は、トイレシーツとマットの代わりってことなんでしょうね。
かなり劣悪な状況でも、センターや保健所、警察、どこがどこまで介入できるか・・・というか、してくれるか、というのは微妙なようです。(他のペットショップの改善を求めた運動の経過を見ると)
地道な署名運動で、そのショップの営業認可をとりさげさせようと動いたケースもあるようですが、なかなか長期戦になっている模様。難しいですね・・・
ペットショップに足を運ぶ人たちが、その状況に疑問を持って、声を上げること。その販売方法にNOと言い続けることは、大切だと思います。
すぐに解決に結びつけられないのがもどかしいですが・・・
過酷な環境に置かれた動物たちの状況に疑問を感じることなく、ケージをたたいたり、はしゃいだりしている人も見かけます。いやな気分です。そこに違和感を感じられるだけの知識と想像力が足りないんだと思います。まずは大人が行動しないと!ですね。(自戒)

投稿: nacchima | 2008年6月26日 (木) 00:43

いつも、ブログ見てほっこりさせてもらっていますが、今回何だか悲しいです。いたいけな目でこちらを見てる子猫が悲しい…これが今の日本の現実。   我が家ではシャルトの兄妹の間にアメショがいますが、こやつの出身が近所のペットショップ。兄にゃんの一歳の誕生日に兄弟をと!今思えば安易な気持ちで増やしてしまったのかも…  社会性がありません。妹に譲る事を知りません。理由ない噛み付きがなおりません。だけど縁あって我が家に来た子。わけ隔てなく育ててます。やはり、幼少期に親や兄弟と過ごす時間は何事にも変えがたい大切な時期だと痛感しています。こんな子がこれ以上増えないことを願うばかりです。

投稿: あんこ | 2008年6月26日 (木) 09:10

ずっと疑問に思っていることがあったのです。
近所のペットショップで、本当に生後40日前後の子達が多いのは知ってました。そして、みんながみんなご縁あるわけではなく狭いケージで一年以上経っている子も何頭かいました。そこで、この子達は営業時間以外もこのケージで居るのかという事と(まさか、生後間もなくからずっとこの中だけなの!?)、その後どうなるのかという事です。一体どんな仕組みなんだろうかとずっと思ってました。
でも、そこのペットショップのお水もないトイレもないって…辛すぎます。悲しいですね。

投稿: DERON | 2008年6月26日 (木) 13:21

悲しい現実です。
そう思う気持ちを何倍にもし、縁あって我が家に来てくれた猫に愛情を注ごうと思うばかりです。

投稿: マコちゃんの母 | 2008年6月26日 (木) 23:39

いつも楽しく拝見させていただいています。
コメントは初めてです。

既にコメントされている方もおられますが、本当に日本ではペットに対して、商売道具だとかファッションといった要素が強いように感じます。
ペットショップの広告で“割引”“商品”“入荷”…という単語を見ると、勝手かもしれませんが、胸が痛みます。
なんだか物のように扱われている気がして…。

もちろん、ペットショップを経営されている方のなかには、動物が好きで、愛情と知識を持って、日々お世話している人もいると思います。
だから、こんなペットショップには悲しく、腹立たしくなります…。

我が家にはウサギがいるんですが、もともと実験用の子だったので、ごく小さいときに親や兄弟から離されたのでしょう、甘噛みの加減ができません。
幼い時に家族から引き離され、決して清潔とはいえない狭い部屋に閉じ込められる。
人間をそんなふうに育てたら、どんな大人になるか…考えてみてほしいものです。

投稿: トマト | 2008年6月27日 (金) 00:36

もなけのかあちゃんさん
動物の値段。真面目で熱心なブリーダーさんに接していると、殆ど利益なんて出ないというのが分かります。それで生計を立てている人を知りません。おっしゃるように、まじめにやっていたら本当にコストがかかります。そもそも、優秀な親猫を仕入れるところからして、既に数百万の初期投資がある。回収しきる前に、繁殖適齢期を過ぎてしまうのが実情だと思います。
そもそも、真面目にブリーディングしている人なら、こんなところに生後38日から売り渡したりしないでしょうから、やはり営利目的に繁殖しているのでしょう。こんなの間違っていると多くの人が知って、こういう業者に利益を与えないようにするのが根本解決ですよね。

投稿: harumi | 2008年6月29日 (日) 06:03

カゴメのかーちゃんさん
新種の猫を作りたくてハーフの子が生まれたにしても、まっとうなブリーダーさんならこんなに幼い子を売り渡したりはしないと思うんですよね。だから最初から作る側も悪質なんですよ。
この子たちが、この何もない空間で何を思って過ごしているのかと思うと、辛いです。

投稿: harumi | 2008年6月29日 (日) 06:06

猫好き3号
因果応報、ですか・・・。そう考えることもできますが、でも目の前の小さな命が現に粗末に扱われている事実はやはり看過できません。すべてのこうした子を飼ってあげることは不可能です。できることをやるしかありません。とりあえず、声をあげてみます。

投稿: harumi | 2008年6月29日 (日) 06:08

通りすがりさん
ありがとうございます。今回のことで、あらためて環境省の定めている動物愛護、動物取扱事業者を規制している法律を読みました。いかにここがそれらに違反しているのかも分かりました。動いてみます。

投稿: harumi | 2008年6月29日 (日) 06:11

hitomiさん
日本は、長いこと宗教的背景から「生きとし生けるもの」という発想はなくて、「畜生」は人と同じ扱いをするものではない、それは前世でろくな生き方をしなかった人が転生した、蔑むべきものだから、という発想がベースにあるんだと思います。今はそういう発想も無いし、動物愛護に関する法律も改正されるなど、環境全体としてはいい方に向かっているので、もう50年もすれば随分欧米なみにはなってくるのではないかと期待しています。それまでは、心ある人が声をあげないとまだまだ駄目ってことでしょう。

投稿: harumi | 2008年6月29日 (日) 06:18

はじめまして。
私もこのペットショップを訪れて、言いようのない
胸の痛みを感じました。

改善できるかは分かりませんが、このたびいくつかの行政
機関に相談・通報をしたいと考えております。
あのような劣悪な環境を目の前にして、何も感じない
アルバイト店員が信じられません・・・・・。

投稿: キョウコ | 2008年7月20日 (日) 13:28

キョウコさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
このショップをご存知なのですね。一見、きれいなお店なんですよね。臭いもそんなにしないし。でも、冷静に見ると、とても生き物を扱っているとは思えない。おとといも通り過ぎるときがご飯タイムでしたが、コピー用紙にウェットフードを載せているだけ。店員さんに「水はいつ飲んでいるのですか。」と聞くと「食事のときです。」と言いましたが、そんな水入れが入っているのを見たことがありません。コピー用紙の餌の横に、そんな水入れ、どこにもないです。いつ見てもそうです。
東京都と市に訴える方法を私も模索中です。多くの声が上がることで動いてくれることを期待しましょう。

投稿: harumi | 2008年7月20日 (日) 14:05

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ひどいペットショップ:

« さくらのお里帰り | トップページ | とりあえず、やれること »