古い話題ですみません。先週末、新しい車が届いたので日帰りで伊豆までひとっ走り行って来ました。ドライブがメインですが、目標物がないというのも寂しいので、「峠の茶屋」で麦とろ飯を食べてこようという計画を立てたのです。
朝5時に出発です。あいにくの雨模様でしたが、今度の車は4駆なのでそれもまた楽しいものです。
夏休みに入って最初の週末だと言うのにあいにくの空模様のせいか、道が予想外に空いていたのでなんと朝の9時には伊豆に着いてしまいました。峠の茶屋が開くのは10:30か11:00です。それまでどうしよう・・・。(追記:HPを見たら、ちゃんと10時から営業していました。すみません・・・)
また「ねこの博物館」に行くことにしました。
3年くらい前にも来たことのある、「ねこの博物館」です。
ここは日本ネコ科動物研究所の付属施設として運営されているのだそうで、さまざまな猫科の動物の剥製や、骨格の標本があったりします。そして、一番の見所は、いつでも様々な純血種の生きた猫たちに会えること。
入ると、まずすごい数の標本が出迎えてくれます。色んな虎が一同に会したブースもあれば、ヤマネコ中心のガラスケースもあります。こちらには、サーバルキャットが。いつぞやの息子の友人のおじさんが飼っているという、ほんまもんのヤマネコです。
おおお、何度見ても精悍。これとイエネコのハーフがサバンナになるんだなぁ、と改めて思ったりします。ベンガルを飼ってみて初めて色んな違いに気づきます。サーバルは耳が大きくて手足が長い、全体にすらっとしていますから、サバンナも当然そういう体型です。そしてサーバルとくれば、ベンガルヤマネコでしょう。
アジアンレパードとも言われますが、やっぱりヤマネコの一種です。ちょっと標本は顔つきがいまいちですが(生ベンガルヤマネコはこんな感じ)、サーバルと比べると丸顔で手足ががっしり、耳もちょっと丸いのがベンガルのルーツだということがはっきり分かります。サバンナよりベンガルの耳が外に開いているのも、こういうルーツを見るとよく分かります。
さて、2階に上がると、いよいよ生の猫さまたちとご対面。前に来たことがあるとは言え、やっぱりわくわくするものです。
ここは、こうやってたくさんのケージが並んでいて、日替わりで首輪をつけて触れ合えるようにしてあるにゃんこが数匹います。今日はバーミーズ、マンチカン、コーニッシュレックスのお嬢さん。コーニッシュのお嬢さんは響き渡るダミ声で「あたし、ここよ~、撫でててよ~、ちょっと~、そこの人~。」とお呼びなさる。いつもそうらしい。
はいはい。コーニッシュレックスを抱っこするのは初めてだったけど、ビロードのようにやわらかい毛で、暖かい。抱っこしたら、とたんにピタッと黙ったお嬢さん。現金ねぇ。ゴロゴロ言ってるのはいいけど、どうしよう、ぜんぜん降りる気がないみたい。仕方なく降りてもらった。降ろしてからケージを見たら、ひっかくことがあるので抱っこしないでね、とあった。他の子はそんなこと書かれていないので気難しいのかしら。でも、気づく前に抱っこしちゃった・・・。ごめんなさい。引っかかれなかったから、気に入ってもらえたのかしら。
どのケージの子も、狭くてつまらなさそう。それに運動不足で、みんな丸い。・・・いや、有体に言って肥満気味。オリエンタルタイプの子も、フォーリンタイプの子も、なんか別の猫種みたいに丸い・・・。シャルトリューか?と思って近づいてみたら目がグリーンでロシアンブルーだっと、とか。うーん・・・。
そんな中、ノルウェイジャンフォレストキャットのケージだけは、かなり広く、まぁまぁの環境かな。キャットタワーが2つも入っているし。人の視線などなんのその、仰向け大の字で爆睡中のぼっちゃん。
あはは、かわいいね。毛並みはぼさぼさだけど。
こちらはノルウェイジャンのお嬢さん。華奢なのね。お尻撫でてあげたら、もだえてました。うふふ、気持ちいいでしょう~?私は人も猫もマッサージがピカイチなのよ~。かわいいなぁ。でっかい肉球がたまりません。
でも、写真はここでおしまい。というのも、段々見ているうちに猫たちが余り良い環境で育てられていないというのが分かってしまって、どうしてもうちの猫と比べてしまって気の毒になってしまったから。段々素直に楽しめなくなってしまったのです。
朝ごはんタイムの後でトイレタイムに突入していたこともあると思うけど、「猫って、こんなに臭わないはずなのに・・・。」とびっくりするほど、臭い。3年前はこうまで臭わなかったと思うんだけど。トイレタイムだから? 飼育係の人は一生懸命だし、猫を可愛がっているのが分かるんだけど・・・。人手が足りないのでしょうか。
最後に猫の人形が並べてあるコーナーに。猫のディズニーキャラや、クロネコヤマトの白黒猫、果てはタイガース人形やタイガーマスクまで飾ってあって、結構楽しかったですが、なんかほこりかぶってみんな薄汚れているんですよ。・・・うーん。
あっ、ニャンちゅう! 我が家は夫も私も、ニャンちゅうの大ファン。「ねずみの気持ちを分かりたくてねずみの着ぐるみを着ている」という変な猫です。NHKの「ニャンちゅうワールド放送局」のキャラクターです。
結構ファンもいて、色んなファンサイトがあることも今判明しました。ふふふ、うちだけじゃないんですねぇ。
最後にふれあい広場に行ったのですが、なんか皆さん眠っていてほとんど触れ合えませんでした。唯一、キジ猫みたいな子がすごい勢いでトイレの砂を掘っていたのが印象的でした。で、そのキジ猫みたいな子は・・・よく見たら、オシキャットと書かれていました。・・・ヘッ?私はCFAのキャットショーにも行ったことがあり、いわゆるスタンダードのオシキャットと言われるものを見ていますが、ここにいるのはどう見てもオシキャットじゃないでしょう。少なくとも、アビシニアンとシャム、その後アメショーと交配されて出来た猫の姿ではないですよ、そのずんぐりむっくりな体型。リンク先にある「竜太」くんは、今はもっと肥えてます・・・。
ベンガルもいたんだけど、なんか前見た時より毛並みはボサボサだし、説明書きにも「気性が荒い」とか書かれていて、 「違うでしょ。」(-_-#) と思わず憤ってしまいました。確かにブリーダーさんからは「新しい猫種だから安定していない」とは聞いていましたが、少なくとも今いるベンガルはブリーダーさんたちの努力で、性格はとても甘えん坊で利口な子が殆んどのはずです。こんな風に書かれるのは、ベンガルを育てている者としてやりきれません。誤解を与えるではないですか。
ふれあい広場を出ると、もう出口です。でも「あれ?ふれあい広場って、こんな場所だっけ?」と夫が言いました。私もよく記憶になかったのですが、出てみて気づきました。確かに、別の場所にかつてあったふれあい広場のスペースが閉鎖されてちゃんとあったのです。
んー・・・、なんでかな、と思いつつ出口に向かって歩いていて、分かったのです。まず、この現状。
出口に向かう裏庭は、テントがぼろぼろになっていても直してありません。つたもからまったままで手入れされていません。その下に見える鉄格子も、かつては「世界の猫ちゃん」と称していろいろな猫が展示されていたのですが、それも今はカーテンがかかっています。もちろん、中に猫もいません。道の途中にあった屋外ケージも全て撤去されていました。
ぐるっと回って出口までたどりついて予感は確信に。出口前を華やかに飾っていた3連窓は、塗りつぶされ、そこにいた猫も、もはや今は展示されていませんでした。
私が前に来たときは、こうでした。他の方のHPにリンクします。
私たちは、複雑な心境で猫の博物館を後にしました。世界の猫を見られる、触れ合えるというなかなかない博物館で、猫の健康などに配慮してあれば、それはそれで意義があるんじゃないかと思ったのですが、どうやら経営が厳しいのか、かなり縮小傾向が見られ、そのせいで色んなところにしわ寄せがきているという印象だったのです。かつてはなかった「臭い」「猫の毛並みの悪さ」「建物や展示物の手入れの不行き届き」を見るにつけ、このままであそこにいる猫は大丈夫なのかと心配になりました。
さて、10時半を過ぎたので、「峠の茶屋」に行きましょうか。11時でないと開かない時期もあるようですが、夏休みだからか、ちゃんと開いていました。やっほー!!
伊豆スカイラインの中にあるので、周辺に商業施設が全くないので、いいながめです。時間も早くて貸切状態・・・と思っているのもつかの間、あっという間にお客さんが入ってきました。伊豆ではちょっと知られた店だけに、さすがです。
きたー!! 麦とろと手打ちそばのセット。美味しかった~♪ 高級な料理じゃないけど、自然薯と麦ご飯、それに手打ちのそば、手作りの漬物類(特に沢庵がおいしかった)、みんな美味しかったです。また来たいです。
昼の2時には帰宅して玄関を開けると、美しいお嬢様が。毛並みつやつや、ふさふさ。お目目ぴかぴか。
「お帰りなさい。遅かったじゃない。さあ、遊んでちょうだい。」
ああ、やっぱりうちの猫が一番可愛い・・・。 ←結局これが言いたかったのか・・・。
※追記※
よく見たら、うちの夫が似たようなことを(写真が半分くらい一緒だし・・・(汗))ブログにエントリしてました。興味のある方はどうぞ。
その1 http://kazu-style.com/blog2/index.php/2007/07/28/640/
その2 http://kazu-style.com/blog2/index.php/2007/07/29/654/
ポチッと応援お願いします。
↓ ↓ ↓ ↓

最近のコメント