イリュージョンな猫
今日、関東はみごとなお天気だった。春爛漫、ポカポカ暖かくて、家中の窓を開け放って、気持ちよく過ごしていた。
夫と二人、のんびり昼食を食べていたら、夫の手が止まった。窓の外を見ている。
「?」
「・・・・・・さくらが・・・、外にいる・・・・。」
視線の先に目をやると、中庭に確かにさくらがちょこんといた。
「~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」
騒いで逃げられたりしたら、元も子もない。静かに、音を立てずに少し離れたところから私は外に出て、中庭から外庭に通じる隙間をふさいだ。中庭は壁があるとは言っても、外庭にそのまま出られるように人一人が通れるくらいの隙間をあけてあるのだ。猫が通るのなんて造作もない。まぁ、外庭も1階分くらい高さがあるので、そのまま直行で外の道路に出たりは出来ないけど、ちょっと走れば道路に面した玄関の方にすぐ行けてしまう。
別の履きだし窓から夫も出て、
「さくら、出たらだめよ。」
と言って近づいたら、さくらはびっくりして一目散に家に舞い戻った。かくして、さくらの脱走事件はあっけなく幕を閉じたのだが、一体なぜ彼女は網戸を開けて外に出られたのか。可愛いから、プリンセス天功のごとくイリュージョンの脱出ショーの能力があるのだろうか。(←親ばか)
いや。実は、私があちこちの窓を開けて回ったときに、ひとつ、網戸が閉まっていないのに気づかなかったのだ。なんということ!!!完全室内飼いの我が家では、窓を開けるときはいつも細心の注意を払っていたというのに。春の陽気に気が緩んだらしい。ああ、なんてこと・・・。さくらがどこにもいかず、夫が気づいてくれて良かった・・・。これで迷子になっていたら、きっと悲嘆にくれ、自分を責めて責めて、泣きくれていたことだろう・・・。考えただけで足が震える。
さくらは、好奇心旺盛で外の世界を見てみたいとちょっと思って外には出たものの、テリトリー意識の強い子なので、足がすくんで殆ど動いていなかった。怖い思いをさせてしまった。ごめんね、さくら・・・。これからしっかり気をつけるからね。
ああ、本当に何も起こらなくて良かった・・・。いなくなったら、なんて考えただけで切なくて泣けてくる。
「窓の外の世界は、楽しそうだもん。いつもあこがれているのよね。」
「脱出は、またの機会にとっておくわ~。」
やめて~~。(>_<)
ちなみに・・・さっそく、この前買ったばかりの箸置きは早くも一匹いなくなりました・・・。ああ・・・こちらもお気に入りだっただけに、いなくなってしまったのが寂しいです・・・。イリュージョンでもなんでもない、私が多分生ゴミと一緒に捨ててしまったんでしょう。ごめんね、箸置き・・・。(T_T)
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コメント
きゃぁーーーーー!!!!!
それはとてもキケーーーン!!!!!
とはいうものの、我が家でも先代猫のときにありました。
ベランダを歩く猫を見て、アイカタが、
「おや、猫が歩いているよ♪」・・・。
もぉ〜、「歩いているよ♪」じゃないでしょう。
うちの猫でしょう!
我が家は8階で、落下事故が一番怖いので、焦りました。
いまでは細心の注意をしていますが、さらに気をつけなければ。
投稿: カゴメのかーちゃん | 2007年4月17日 (火) 21:27
ヒエェェーーー(((p(≧□≦)q)))怖い怖い
何ってこのての話が最近の私の中では一番怖いよ~
何事もなく素直に戻ってくれてホントよかった。
よく平静を装って対処できましたよね
私は夢の中で、嵐ちゅんが外に出てしまい、見つけたパパさんと子供が
大声で呼んでしまった為にどこかに行ってしまった夢を見たことがあります。
泣きながら目が覚めましたけど今でも考えると震えが、、、
夢なのにこの状態だもの、現実だったらどうなってたか^^;
お互い気をつけましょうね(^^)
投稿: Hide | 2007年4月19日 (木) 21:49
カゴメのかーちゃんさん
いやはや、高いところは危ないです。特にシャルトリューは。
さくらも、一回階段から落ちかけたことがあって、まるでドラマのようにあのちっこい手で段に手を掛けて、後は全身ぶら下がり状態でした。体の作りが他の猫に比べてアンバランスだからなのか、とにかく油断できません。
Hideさん
いやー、かえって現実だったから平静を装うことができたんだと思います。感情は後回し、とにかく狼狽してにゃんこを動揺させる方が怖いですから、それはもうにゃんこ絶対逃がさない、という思いだけですよ。
私もねぇ、「もしいなくなったら・・・」と考えただけで悲しくて泣けてくるんですけど、現実に危うい場面に遭遇したら、やっぱり人間必死でなんとかするものだと思いました。
投稿: harumi | 2007年4月20日 (金) 00:25