その後の猫砂遍歴
以前、猫を飼う前から猫砂ジプシーの予感がすると書いたが、実は余り放浪せずにいたのだ。前回のレポートを書いてないので、まずは報告から。
我が家ではおからの猫砂をベースに、ウッドチップ系のものを混ぜて使うことを基本にしていた。
1.最初の組み合わせ
カラリン(エンゼル)
おからの猫砂に、エファロンという最先端のグラフト重合技術を応用して強力脱臭。おからにしては珍しくトイレには流せないが、これは実際に使ってみると、「おからの猫砂は流せるのが常識」の中では、かなりフラストレーションが溜まることだった。脱臭力は、おから自体のにおいと、消臭力がプラマイゼロという感じで、期待したほどではなかった。一番困ったのはおからの中ではペレットのサイズが大きめで固まる力が弱く、ウッドチップの凝固力に頼っていたという感じだった。よって、流せない、消臭力中くらい、固まり悪いということで、我が家では以後却下となった。
ドイツの森の砂(ヤマヒサ)
ウッドチップ系の中では固まりが良いというのは嘘ではなかった。多少、固まった部分の周りに濡れたチップは落ちるけど、バラバラになるということはなく、処理には困らない。何よりいいのは、自然の木の匂いで、糞尿の臭いも、おからのにおいも消してくれること。それから試しに、このウッドチップだけで使ってみたが、固まり具合、消臭力には問題がなかったのだが、細かいので肉球にはさまりやすく、散らばりやすかったので、単体で使用するのには、ちょっと抵抗を感じた。ペットショップの店頭では高い値段で販売されているが、ネットではよく探せば5リットル入りで550円から販売されていることもあるので、固まる力が強く、捨てる分量が少ないことを考えればかなり経済的だと言えると思う。我が家は1年経っても、これを愛用している。
2番目の取り合わせ
トフカスサンドK(株式会社ペグテック)
いわゆる、流せるおからの猫砂。よく知られたトフカスサンドの上グレードと思えばいい。豆腐かすも上質のものを使用し、油分を極力少なくしたのでおから臭が殆どしないというのがウリ。固まり具合も以前より増したらしい。
実際、使ってみるとオシッコはカチッ!と固まる。それから、おから臭も殆どしない。トイレに流しても、瞬時にほぐれて、トイレが詰まる心配もなさそう。これ自体は、かなり満足度高し。
しかし、なのだ。日本の梅雨時、あちこちに置いてある猫トイレの中でも湿度の高いところにおいてあるものは、吸湿してしまい、やはりどうしてもおから臭がしてくるのは避けられない。また、湿気を吸うと固まりが悪くなってしまう。これはこの製品だけの欠点ではなく、多分おからの猫砂全般に言えることだろうが・・・。湿気の低いところでは、夏でもおから臭はしなかったから、置き場に左右されるのだろう。うちは、「玄関に必ずトイレを置いてください。置かないと、土間にチッコします。」という猫がいるので、玄関にあるから通常より湿気るので、その辺は割り引いて考えた方がいいのだろう。
ともかく、よく固まる、トイレに流せる、おから臭が少ない、飛び散りが少ない、ネットで安く購入できる というのが決め手で、この一年、結局これと、上記の「ドイツの森の砂」を2:1の比率で混ぜて使用していた。どちらも良く固まり、トイレに流せる上、夏でもしっかりとおからのフラボノイドとウッドチップが糞尿の臭いを消してくれるのでとても快適に使用できた。(うちの2匹は砂掛けをしないので、これは特筆すべきこと。)
実際の固まり具合は、分かりやすい楓のチッコ玉で。一すくいしただけで、殆どトイレに残りのカスは残らない。また、ご覧の通り、立派なボール状に固まる。少しトイレに残るペレットもあるが、取るのにそんなに苦労しない程度。上等だと思う。
我が家は、当分この組み合わせでいくことだろう。
3.興味本位の実験
しかし、ここで興味本位から久々に新たな実験を始めた。浮気ではないが、私が以前からこだわっていた「グラフト重合技術による消臭効果を取り入れた」製品をまた見つけたからだ。
ペッツセレクション固まるネコの紙砂 5L 698円
トイレに流せる、固まる、紙の猫砂。特徴は、上記のようにグラフト重合技術による消臭剤を混ぜてあるので消臭効果が高いということ。最大の欠点は、イトーヨーカドー、エスパのオリジナルブランド品であり、楽天などのネットショップで値引き合戦がないこと。(店頭でもネットでも購入はできるが。)
さて、さっそく単独での使用感。
これも楓のチッコ玉。おおお、見事に固まってる!しかも、勢いを感じさせるチッコの窪みも残ってるじゃないですか。臭いも全くなし。素晴らしい。
しかし、特筆すべきはそれだけではなかった!見よ!
これは、「チッコ玉をひとすくいした後のトイレ」の写真なんだけど、なんと!!チッコ玉にくっつけずに、ほぐれて落ちた砂が一つぶも無かったのだ!!!信じられない!(ベージュの砂は、トイレににおい付けのために入れた従来のトフカスサンドK)黄色い紙砂が見えないでしょう? これはびっくり。感動。
トイレに捨てられるが、水に溶けるのはおからより遅いので、次々と流すのはやめるように袋にも書いてある。うーん。でも、もし全にゃんこれに馴染んだら、トイレ掃除は驚異的に楽になるよ?
難点は、ややコスト面で高くつくということと、紙砂になれていないせいか、使いたがらない猫がいること。トイレがこれしかなければ、きっと使うんだと思うのであまり心配していないけど・・・。あの「砂掛け命」の楓くんが、珍しく砂掛けをしていなかったのは「余りにも脱臭効果が高く、砂掛けの必然性を感じなかった」からなのか「砂掛けしようと触ったら、なんか紙の砂の感触がいやで砂かけをやめた」からなのか判らないが、どっちにしても楓は砂掛けでブツまで破壊してしまうから、砂掛けしないでくれるならその方がいいくらいだから、これは問題ない。ウェルカムなくらいだ。
全にゃんの使用具合を見て、コスト面もしっかり計算しなおすけど、もし具合がよかったら、こっちに変えるかもなぁ。この見事なチッコ玉と、ひとすくいで始末が出来る有難さは、トイレ掃除好きの私には物足りないくらい、すばらしい。
今後、要検討ってことで、また1年くらい様子を見てみよう。
ちなみに。一日で却下された猫砂について・・・。
某、有名猫グッズネット通販のオリジナル猫砂。ご存知の方も多いでしょう。
この店はオリジナル猫砂(数種類ある)を一緒に購入すると、総額がどんなに安くても、送料を無料にしてくれるので、フードの購入の時に、ものは試しと買ってみたもの。オリジナルの割には結構値段は張る。で、使ってみたんだけど・・・
一応、主原料はひのき、固まる、燃やせる、強力消臭、トイレにも少しなら流せるということだったのだけど・・・。
固まらない。 ほとんど。 (-_-;)
サイトの利用者のコメントにも「最近、固まりが悪くなった気がする」とあったので、構成に変更があったのかもしれないが、一週間前の段階で、買った日に開封、その日に使用して、この固まり具合。(元からかなり茶色いペレット。色の濃いのが、チッコで濡れた部分。)ひとすくいしたら、写真上の小さな固まりしか取れず、濡れた猫砂はバラバラと沢山トイレに残ったので、ひとつずつスコップですくっていくと、こんな感じになった。脱臭力は、確かに良かった。鼻を近づけても、檜のにおいしかしない。トイレに流した感じも、おからの解け具合と遜色ないくらい溶けは早い。ペレットも大きめなので、ドイツの森の砂と違って、肉球にはさまることもなく、散らからない。んーーーーーーーー、しかし、この固まらなさは、ちょっと・・・。多頭飼いしている私には、こんな掃除はいちいちできない。 もうこの砂を買うことは二度とないだろう・・・。
あ、そうそう。元の砂の色が濃いので、血尿などした時に気づくのが遅れそうなのも、ちょっと気になった点かな。色の違いはこんな感じ。左からトフカスサンドK、PETS SELECTION、某ヒノキ。
左のふたつは、便のついた砂を見分けて捨てられるし、尿の色が普段と違えばすぐ気づくが、右のヒノキは、ちょっと分かりにくいのではないか、と案じた。
以上、途中経過をお知らせしましたー。
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コメント
こんにちは、お久しぶりです。
詳しいレポートをありがとうございます。
我が家は現在『トフカスサンドK』なので、他の猫砂はどんなものか気になってました。集合住宅だから、鉱物系や流せないものはブツと一緒にゴミに出さなければならず、これにかなり抵抗があったので、流せるものを選んでいました。一番最初は紙系を使いましたが、軽くて体につけて回りました。それはいかがですか?とはいうものの、うちの近所にイトーヨーカドーはないなぁ・・・。
『トフカスサンドK』はたしかに湿度が高いと固まりにくいですね。でも、うちの場合は加湿器を置かないと堪らないくらい乾燥しているから、梅雨の時期以外は概ねオッケーでした。
これからも、楽しく、ためになる記事をどんどん出してください。
投稿: カゴメのかーちゃん | 2006年11月13日 (月) 14:47
カゴメのかーちゃんさん
いやー、一年前の猫砂ジプシーの話を自分で読み返してみたら、やっぱり理想と現実は違うんだなーと実感しました。うちの自治体は燃えるゴミは毎日収集に来ますが、それでもゴミとして溜めておくのは非現実的で、流せることの有難さを痛感しています。やっぱり飼ってみないと分かりませんよね。前からカゴメのかーちゃんさんはトフカスサンドKを推奨してらっしゃったですものね。他にも檸檬のブリーダーさんも使ってらして、これはいい商品ですね。
でも、うちの砂掘りにこだわる楓と檸檬は、これだけだと「感触が固すぎて、なんかイマイチです。」と余り好まなかったので、消臭効果のこともあって、ウッドチップも混ぜています。ドイツの森の砂はペレットではなく、本当にウッドチップなので感触が柔らかく、砂が掘りやすいんですね。(自分でも試しに掘ってみた)混ぜるとちょっと砂のような掘り具合で、猫には嬉しいのかもしれません。なので、イトーヨーカドーオリジナルの紙砂は飼い主は大満足でも、猫さまの満足度がイマイチなので、どうなるか分からないので、今後もトフカスKとドイツの森のミックスでいくつもりです。実験は継続しますけど・・・。←懲りない。
投稿: harumi | 2006年11月14日 (火) 02:36