ロビンに呼ばれて
過去に書いたこともあるかもしれないが、私は84年頃に台頭したL.A.メタルの雄、RATTの大ファンだった。
アルバムはレコードはもちろん、CDも一枚目から全部持っている。ただし、ロビン・クロスビーが脱退するまでのRATTのものは。
日本公演も、もちろん初来日から行った。東京は毎回全部制覇した。追っかけではなかったが、プレゼントを喜んでくれたロビンが公演後の打ち上げに呼んでくれて、2時間、ソファで隣に座り続けたこともある。(ただし、憧れのキングを前に、私は一言も口をきいていない!!!)ロビンもこの時はアメリカに婚約者がいたので、若いファンには極めて紳士的で、肩ひとつ抱いてくれないという紳士ぶり。(T_T) それはそれは清いキングとの思い出だったのだ。
まぁ、それはいいとして、8月4日はロビンの誕生日。ロビンは2002年に病気で42歳の若さで亡くなってしまった。昔、彼が婚約したときは、生まれて初めて一晩でボトル一本空ける程飲んだ、そのくらいショックだった。20歳前後だった私は1週間泣き暮らした。若気の至り。真剣に嫁になるつもりでいたんだから、可愛いものである。
で、最近身近な人がエレキギターを始めたものだから、私も大昔にYAMAHAのストラトキャスターを爪弾いていた者として懐かしくなり、シンプルで明るいロックが聴きたくなって、久しぶりにRATTを聴いた。
最初の3枚はいいな。(ミニアルバム含む)Dancing Undercoverから、ウォーレンがブルージーな方に傾いて、バンドが方向性を失ってしまった時から、ロビンは「強烈なリフを弾くサイドギタリスト」でバンドに不要な人になってしまったから。
Queenは、私にとって終生、未来永劫の宝物であり、神そのものであり続けるけど、RATTは青春の象徴そのものだった。今でもその音楽は大好きである。でも、その凋落していく様を思い出すにつけ、自分の年齢と重ね合わせ、ほろ苦い気持ちになる。
とりとめもないけど、Happy Birthday, Robbin。あのバンド、アルバムはやっぱり金字塔だね。あの時代の明るさとあなたの輝いていた時代が音に詰まっていて、幸せになる。あなたはもういないけど、あなたのいた時代に自分が存在していた偶然を神に感謝。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
懐かしいですなぁ。
harumiさんがいかにロビンが好きだったかを
知っているだけに、その思いがホンモノだった
ことを今、あらためて知りましたよ・・・。
ケルンで"We will rock you"はロングラン公演中。
とうとう生フレさんを見る機会のなかった私としては
(いや、デパートでバッタリ会ったのは別)
せめてニセモノでもいまさらクイーンを見ようかな・・・。
投稿: akberlin | 2006年8月10日 (木) 06:58
iPodに自分が持っているCDを全部入れているので今でもRATTは聴きますよ。Round & Round なんかは当時のギター少年はみんなコピーしてましたよね。当然私も完コピした。
でも、メンバーに呼ばれて打ち上げに参加してなんて超凄いですね(@_@;) 羨まし過ぎる。
投稿: Noble Chaton | 2006年8月10日 (木) 13:05
akberlinさん
いやぁ、あなたのコメントを読むと若き日のことを思い出しますなぁ。ゼミ室でバーバーリーコートを脱ぐと、下にはビチバチのイケイケ超ミニスカワンピと12cmハイヒール。ゼミの後輩が目を真ん丸くしていたのを思い出しますわ。
"We will rock you"は、私は見ていないのですが、Queenを知るという意味では、ポール・ロジャース+Queenのライブを見るよりいいかもしれません。ロジャーとブライアンも、ポールの加入でフレディを懐かしむライブにだけはしたくない、全く違うことをしたいから、と言っているそうですから。今度、歌舞伎町にそそり立つマーキュリー像を、エントリしますわね。コマ劇場の。(^_^;) かなり笑えるから。
Noble Chatonさん
結構ハードロック好きと前々からお見受けしていましたが、RATTもiPodに入っていたとは。あれは名曲です。単純明快で、キャッチーで、でもツインギターならではの魅力があって。私も大好きです。ウォーレンのパートはコピーする人はいますが、ロビンとなると余りいませんね。でもいいんです。彼はステージでイントロの間、左手で天を指差し、右手はトレモロアームをウィンウィンとやってるだけ、の曲もあって、「さすがキング、存在感が違う。彼でなければ恥ずかしくて出来ない。」と言わしめた伝説のアクションです。バンドが上手くいっていたときの彼らのライブは、本当に幸せでしたよ。ツインギターとベースが揃いのアクション入れて、派手さ満点で、微笑ましくて。
> メンバーに呼ばれて打ち上げに参加
何日もかかってロビンのステージ衣装を刺繍したんですよ。結局ダサくて着てもらえなかったですけど、添えた手紙に武道館の自分の席のNo.を入れておいたら、マーシャルがライブ中にパスを私に届けに来てくれたんです。ダサダサな衣装でも、その手作りの努力とお手紙に書かれた愛(*^_^*)を感じてマーシャルに指示してくれたんでしょうね。だから「最前列にいて、可愛いから呼んだ」類いの女の子とは扱いは別物です・・・。そういう子と本当のファンは、ミュージシャンはきっちり分けて考えているらしく、ロビンは本当に本当に紳士的で、ああ、もう泣けるくらい紳士的でもっと下品でもいいのに、っていうくらい紳士的に接してくれて、(バックステージではなく、普通の店なのでグルーピーみたいなミニスカはまずかろうと、ゼミに着ていったKCの上下なんて着ていたから、余計にまずかったのかもしれない・・・いや、いいんですが。)嬉しいようなほろ苦いような・・・思い出です。しかも当時は英語が一番堪能な年齢だったのですが、一言しか話してないし。ああああ・・・。だって、憧れのキングが隣に、お尻も接するように座ってたら、それだけで昇天で、話どころじゃなかったです。(-_-;)
こんど、ロビンと御揃いで作った私のライブ用のウェアもエントリしますね。JPEGさがさないと。
投稿: harumi | 2006年8月15日 (火) 01:12